最近、JavaScript(以下、JS)やCSS3を使ったリッチなサイトの実装を求められることが増えてきました。また、JSはサーバサイド開発、スマートフォンアプリ開発などにも利用範囲を広げていることもあり、Web制作に関わる全ての人の習得しておきたい言語のひとつになってきています。

弊社の多くのデザイナーはJSを習得しており、デザインからコーディング、JS実装まで全て行うデザイナーも少なくありません。
弊社では、少し前までJSを習得できているデザイナーはほとんどいませんでしたが、これだけ多くのデザイナーがJSを習得できた理由をご紹介します。

デザイナーもJSを習得したほうが良い理由

まずはじめに、デザイナーもJSを習得したほうが良い理由とは何でしょうか。

JSでできる事を知ると、実装を想定してデザインが作れる

JSでできる事を知っていれば、デザインの段階から予め演出など実装を考えておくことができます。あまり理解していないと、実装担当者に確認をしたり、調べたりなど時間がかかってしまいがちです。もちろん、どういったことが実装可能なのかを知っていれば自分で実装することができなくても良いのですが、1人で実装まで担当しないといけない場合にはJSを使うことを想定したデザインはできません。

コーディングの延長で実装ができるため、スムーズに実装に移れる

JSの実装ができない場合、自分がコーディングしたものを他の人に実装してもらうことになります。ただ、JSをあまり理解していない人の書いたHTMLやCSSは、あとから実装しやすいように組み直すことが非常に多いです。JSのことを理解していれば、はじめから実装しやすいようにHTMLを組むことができるため効率が良いです。実装を他の人と分担するときでも、あらかじめ実装を想定した上でコーディングができるので重宝されます。

その他、プログラム自体を理解することができるためシステムと連携したコーディングなども行いやすくなりますし、また、エンジニアと会話がしやすくなるので、デザインやコーディング段階でエンジニアとスムーズに連携が取れるでしょう。

こういったことから、デザイナーさんがJSを習得しておいて損はないかと思います。

デザイナーがJSを習得できない原因

JSの実装が苦手だと思っている人の多くは、はじめから自分にはプログラムなんて書けないと思っています。もちろん、向き、不向きはありますが、HTMLとCSSがある程度理解できていれば、簡単な実装(例えばLightBoxなど)でしたら大概の人はできるようになります。

実務でJSを実装する機会のないデザイナーさんは多いと思いますが、そうであれば、習得するためには自らその機会を作らなければいけません。しかし、多くのデザイナーさんは苦手意識を持っていたり、何から始めて良いのかが分からないなど、自らその機会を作ろうとしません。そうすると、習得する機会が一切なくなってしまいますので、当然実務で任されることもなくなる、という負のループに陥ります。その結果、「JSの書けない人」のレッテルを貼られることになります。

弊社のデザイナーも同じ状態に陥っていました。
デザイナーの主な業務はデザインとコーディングですので、そもそも実務でJSを扱う機会がなく、そのことがさらにJSに対する苦手意識を生む要因となっていました。

定期的に触れることで負のループから抜け出す

弊社のデザイナー(京都オフィスだけでなく東京オフィスのデザイナーも)にはまず、負のループから抜けだしてもらうため、私が考えたトレーニングを受けてもらうようにしました。それは、毎週金曜日に「15分だけ」JSの問題を解いてもらうというものです。このトレーニングの最大の目的は、「とにかく定期的にJSに触れる」ことです。

このトレーニングは、20段階に分かれており、10回までは基礎問題、その後20回までは私の作ったサンプルと同じものを作ってもらう、という具合です。必ず15分以内に解いてもらい、全てのメンバーに私から解説を送るようにしました。また、20回全てを終えたメンバーには今度は出題者になってもらい、メンバー同士でその問題を解き合うというようなことも行っています。
(参考ですが、後半の応用問題はこれと同じものを15分以内に作ってください、という具合に出題していました。)

このトレーニングを行うようになってから、実務でJSの実装をチャレンジするデザイナーが増えました。一度実務で経験すると、案外簡単に実装ができてしまうことを知り、逆に自分のスキルの中で何が足りないかに気付きます。そうすると、特に強制しなくても新しいスキルを習得するために学ぶ機会を自ら作るようになります。
また、実務で結果を出せば、その後、JSの実装案件にアサインされやすくなり、実務でも学ぶ機会が増えるので自然とスキルアップしていきます。

週に1回15分だけの簡単なトレーニングを行った結果、半年ほどで弊社の多くのデザイナーはJSを習得することができました。何人かのメンバーの書いたソースをたまに見てみると、予想以上にスキルアップしていて驚かされることがあります。

何かを習得するのに、自ら積極的にその機会を作れる人もいますが、苦手意識やできないという思い込みがあると、なかなか自ら行動することができません。社内でそういった負のループに陥っている人がいましたら、上記でご説明したような簡単なきっかけを与えてあげてください。多少時間はかかるかもしれませんが、必ずスキルアップすることができるでしょう。


このように、弊社ではクオリティの高いサービスを提供できるように様々な分野でのプロフェッショナルが互いの成長を促す共有会や勉強会などを積極的に行っています。ひとつの分野のみならず、様々な分野の知識を身につけたいという人が成長しやすい環境だと思います。FICCでは、わたしたちと一緒に成長してくれるデザイナーを募集しています。詳しくはFICCが運営する求人サイト「MOREWORKS」をご覧ください。