先日、「KaleidoTypo」というスマートフォンブラウザ専用のプロダクトを個人的に制作しました。
万華鏡を通してタイプフェイス(文字)を眺めるといったシンプルなものです。

社内メンバーで万華鏡デザインのサイトを見ているとき、
「万華鏡の表現はこうやると実装できるはずなので、スマートフォンでやってみたいんですよね」
「じゃあ、ちょっとやってみて」
そんな会話がやり始めるキッカケでした。

興味があったので作りはじめてみると、スマートフォンサイトで実装する障壁やアイデアの発展がありました。 そんなプロトタイプを作るメリットをご紹介します。

スマートフォン独自の機能を活かしたい

ただ万華鏡の表現をするのであればPCサイトでもできますが、スマートフォンの機能を使えば本物の万華鏡のようになるのではないかと思い「加速度センサー」に着目してみました。

スマートフォンには、速度の変化を検出する「加速度センサー」機能が備わっており、傾きなどの動きを検知することができます。このような、スマートフォン独自の機能をスマートフォンサイトに活かしているケースは未だありません。(ありましたらぜひ教えてください!)

加速度センサーを上手く活用すると、自分の動作と画面の動きがシンクロしたときに「気持ちいい!」を喚起し、より記憶に刻み込まれるのではと考えています。

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プロトタイプは「やったことがない」を先回りするリスクヘッジ

「やったことがない」ことを実務でやれるか問われた際、ついつい「リスク」に足を引っ張られることはありませんか? もちろん業務を行う上でリスクヘッジをすることは大切ですが、これまでの経験からつい腰が引けてしまい、ネガティブになって挑戦し辛くなくなるのは悲しいですよね。

思いついたアイデアのプロトタイプを作ることは、比較的前のめりな姿勢で技術のキャッチアップができ、「やったことがない」を一つ減らすことができます。
今回は、やったことがない加速度センサーを試してみるところでiPhoneとAndroid間にある差異や、描画に負荷がかかるポイントをノウハウとして蓄積することに繋がりました。

技術的な障壁を事前に取り除くことだけでなく、アイデアレベルでは面白そうだったけれど、プロトタイプ制作で「思っていたほど面白みがなかった」というようなことが明らかになることもあります。
また、デベロッパーにとってアイデアのプロトタイプ制作は、技術のキャッチアップだけでなくデザイナーやディレクターに対して、「こんなこともできるんだ、じゃあこういうのできる?」といように可能性や表現力を広げる役割にもなります。

何かアイデアが浮かんだら、とにかくプロトタイプを作ってみることをオススメします。

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※Leap Motionを使って、ジェスチャーをPCで認識させている図

プロトタイプを作れる雰囲気や環境も重要

通常、よほどのことがない限り実現可能なレベルで提案をします。
ただそれだけでは新しい提案や技術を利用した制作には限界がありますし、時代の変化につれ、時には経験のない新しい技術や提案が必要な場面が増えてきます。
そのような提案や制作をする際には以下の条件が必要になります。

1. 新しい技術に挑戦できる雰囲気があること
2. プロトタイプを作れる環境があること

例えば弊社では案件を進める際、提案時またはそれ以前からアサインが行われます。
早期にアサインすることでデベロッパーがワイヤーフレーム制作に携わることができ、積極的に提案に参加することで挑戦する雰囲気が生まれます。
前もって分かっていることであれば、デベロッパーはプロトタイプ制作を試してみる「時間の猶予」という形でリスクヘッジされている状態になり、挑戦しやすい環境になります。


何かアイデアやインスピレーションを持っている方は、簡単なものからプロトタイプを作ってみてメンバーに共有してみてはいかがでしょうか。
いろんな面白いアイデアが沸き上がってくるかもしれませんよ!

KaleodoTypo: 万華鏡 × タイプフェイス